裁判所に帰属する司法権

民主政治というものは、立法権、行政権、司法権という三権によって成り立っているものです。

これを三権分立と呼んでいるわけですが、この三権を担っているものが、それぞれ立法府、行政府、司法府であり、これが立法府は国会で、行政府は内閣(日本の場合、アメリカの場合には大統領府)、司法府は裁判所となっているわけです。

そして、司法権というものはこの司法府にのみ帰属しているもので、立法府や行政府が司法権を持つことは認められていません。

というのも、司法権とは法が正しく運用されているかどうかチェックするための機能ですから、この機能は、法を作る役割を担っている立法府や、その法にもとづいて政治を行う行政府の役割ではなく、法の運用を司る司法府の役割だからです。

つまり、民主政治における三権分立とは、法を作る役割を担っている立法府、その法にもとづいて政治を行う役割を担っている行政府、そして法が正しく運用されているかどうかをチェックする(司る)役割を担っている司法府というように、三権をそれぞれに分担させて相互に協力させるようにすることで、権力が一箇所に集中して独裁体制となってしまうことを防ぐためのものですから、司法府の役割である司法権を、立法府や行政府が行使することは許されないのです。

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